民事訴訟の流れ
民事訴訟の流れは非常に複雑なものとなっています。
これから民事訴訟の当事者になるという方には、ぜひ手続きの流れをあらかじめ知っておくことをおすすめしています。
その理由としては、次にどのような手続きがあるのかということを知っておくことで、今後の身の振り方ややらなければならないことなどがはっきりすることがあるからです。
当ページでは民事訴訟の流れについて、詳しく解説をしています。
1.訴状を裁判所に提出
まずは訴える側である原告が、訴状と呼ばれるものを裁判所に提出することで、民事訴訟が開始します。
訴状には記載事項と呼ばれるものがあり、請求の趣旨及び請求の原因、当事者及び法定代理人を記載しなければなりません。
訴状の記載については、受任をした弁護士の仕事であるため、依頼者の方が直接関わるということはありませんが、請求の趣旨や原因を明らかにしなければならないという点が重要なポイントとなります。
本来は自身に請求権のないものや、無茶な主張はできないということが、これらを記載しなければならないと定めることによって牽制されているといえます。
2.裁判所の訴状受付、被告への訴状の送達
裁判所は、原告から提出された訴状を受け付けて、その内容につき審理を行います。
具体的には先ほどの、請求の趣旨や原因についてや、当事者が訴訟に参加する資格があるかの原告適格などの審理を行うこととなります。
もしここで請求に理由がないと判断されてしまった場合には、訴え却下、すなわち門前払いをされてしまうこととなります。
そして、審理された結果、訴えが適法であると判断された場合には、訴状が被告へと送付されることとなります。これを送達といいます。
訴えを提起する際には、被告の氏名及び居所がわからなければなりません。
裁判所に提出しても、裁判所の方から氏名や居所について調べてくれるわけではありません。
居所については住所以外の場所でもよく、就業場所しかわからず、住所がわからないという場合であっても、就業場所を指定することによって送達が可能となっています。
どうしても相手方の氏名や居所がわからない場合には、公示送達がなされます。
公示送達とは、裁判所書記官が訴状を掲示することによって、送達の効力を発生させるものとなっています。
掲示を始めた日から2週間が経過することによって、送達が有効になったとされます。
3.訴状の受領
相手方は訴状を受け取ると、中に入っている「口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状」と呼ばれるものを確認することとなります。
裁判所からは、指定の期日に出頭することや、答弁書を1週間前までに提出することなどが求められます。
もし相手方が裁判に現れなかった場合には、第1回期日に審理が打ち切られ、2週間から1ヶ月の間に、原告の主張通りの判決が言い渡されることとなります。
4.審理
審理では、口頭弁論と呼ばれるものが行われます。口頭弁論では、訴状の内容に誤りがないかを、裁判所が原告に確認をするところから始まります。
その後、裁判所に送付された答弁書をもとに、原告と被告がそれぞれの主張を行なったり、証人尋問や証拠調べなどを行うこととなります。
この口頭弁論は、必要に応じて何度か行われることになります。
裁判所が判決に必要な主張や立証が十分に揃った判断した段階で、口頭弁論を終結し、判決が下されることとなります。
もちろんこの口頭弁論の中で、相手方と話し合いにより和解をすることも可能となっています。
判決の内容に納得がいかない場合には、上訴を行うこととなります。
虎ノ門法律経済事務所は、全国に支店が存在しており、経験豊富な弁護士が法律相談に対応しております。
個人様のご相談内容としては、遺産相続、不動産問題、離婚・男女問題、交通事故、債務問題、労働問題など多岐にわたって対応をしております。
また法人様のご相談内容としても、企業法務一般を中心に、事業再生、債権回収、会社設立、労使問題など様々なトラブルに対応をしております。
初回の法律相談は原則無料としておりますので、お気軽にご相談にお越しください。
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
刑事事件に巻き込まれ...
刑事事件に巻き込まれてしまった場合、どのような流れで刑事手続が進むのか、どのよう[...]
-
遺留分侵害額請求とは...
相続問題対策として遺言書作成も有効と言われていますが、遺言書が原因で問題が起きる[...]
-
相続問題|遺産を受け...
相続が発生した後の手続きは、遺言書が発見された場合となかった場合に大別されます。[...]
-
【弁護士が解説】連絡...
相続人の数が多かったり、これまで知らなかった相続人が発覚していたり、他の相続人と[...]
-
債務整理後の生活への...
債務整理をすると、ブラックリストに掲載がされる、財産が差し押さえられてしまい、生[...]
-
任意整理と個人再生の...
任意整理、個人再生とは、債務整理手続きの1つです。債務整理手続きにはこれらの他に[...]
よく検索されるキーワード
Search Keyword
資格者紹介
Staff
神山 高俊Takatoshi Kamiyama / 群馬県弁護士会所属
地域に密着した経験豊富な弁護士をお探しならお任せください。
当事務所は1972年の創業から長年の実績をもつ虎ノ門法律経済事務所の高崎支店として、東京本店と連携を行いながら、相談しやすい法律事務所として地域の皆様にに寄り添ってきました。
お陰様で、私自身も、高崎市における弁護士業務を開始してから、10年以上の時間が経ち、その間、個人様、企業様、各種法人様及び行政機関様等、多くの方々からご依頼を受け、問題の解決に当たらせていただいてまいりました。
現在、相続・債務・交通事故の初回相談(対面)は30分無料で対応しております。
お困りの時はひとりで悩まずお気軽にご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 経歴
-
- 群馬県出身
- 早稲田大学政治経済学部卒業
- 中央大学法科大学院卒業
- 群馬県弁護士会所属
- 高崎支店 支店長
事務所概要
Office Overview
名称 | 虎ノ門法律経済事務所 高崎支店 |
---|---|
代表者 | 神山 高俊(かみやま たかとし) |
所在地 | 〒370-0848 群馬県高崎市鶴見町1番地1 丸三高崎ビル3-E |
連絡先 | TEL:027-386-3415 / FAX:027-386-3420 |
メールアドレス | takasaki@t-leo.com |
対応時間 | 平日9:00~18:00(事前予約で時間外も対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝 |
アクセス | JR高崎駅 徒歩5分 |
リンク |
虎ノ門法律経済事務所 本店のホームページ https://www.t-leo.com/虎ノ門法律経済事務所 高崎支店のホームページ https://www.t-leo.com/branch/takasaki/ |